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ブロガーは本当に『新しい文章力の教室』だけ読めばいいの?【感想】

こんばんは、木にナッツです。
様々なところでその話題をよく目にする『新しい文章力の教室』という書籍。
先日「購入した」とは話しましたが、やっと読み終えたので今回はそちらについて書いていきたいと思います。
 
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)

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書けないカギは書く前にあり!

実践的メソッドで悩まず書けるようになります

◆文章を「書きながら」考えていませんか?

文章が書けないのはなぜでしょうか?

うまい人はどうやって書いているのでしょうか?

ニュースメディアで新人教育を担当する著者が、
書ける人が自然にやっている基本を
誰にでも学べる方法として伝授する初めての書籍。

企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなど
あらゆる文章に有効です。

商品紹介より

 

はじめに

この書籍は、色々なブログで「ブロガーにおすすめの本」として紹介されていたので前々から興味がありました。
電子書籍で購入し、読み始めてまず思ったのが「あっ、横書きなんだ」ということ。
文章の書き方の本ということで、何となく縦書きのものをイメージしていたのですが、確かにネット上のニュースとかは横書きですもんね。
書かれている内容はネット上で書く文章に対してだけではなく、どんな場面にでも適用出来る様なものでしたが、今回はその中で特に自分がこれはブログ書く時に使えそうな考え方だなー」と思ったものをまとめていこうと思います。
 
 

書く前の準備で文章が決まる

良い文章とは
この本では、全体を通して「良い文章」というものを完読される文章」と定義しています。
どんなに立派なことが書いてあったとしても、最後まで読んで貰えなければ言いたいことは伝わらないということですね。
そして、完読される文章をどう作っていくかが続いています。
 
 
主眼と骨子
文章を書く上でまず大切なのが、この「主眼と骨子」であると終始一貫して書かれています。
簡単にまとめると
  • 主眼:テーマ、話の着地点
  • 骨子:どういう切り口か、どんな順番か
というものです。
 
プラモデルに例えられていたのが分かりやすかったですね。
プラモデルが何故作りやすいかと言うと、完成図である箱絵(主眼)パーツ・説明書(骨子)がはっきりしているからだと説明されて腑に落ちました。
 
つまり文章を書くときも、書く前にちゃんと「テーマ」を決めてどういう切り口」「どんな順番」に話を進めるかを考え、どこに「着地点」を置くかをはっきりさせてから動きだそうということですね。
慣れるまでは、これをしっかり「構造シート」として紙にまとめてから始めると特に良いそうです。
 
確かに自分でブログを書くときも、横着してこの工程を省いてしまうと、まず書き出しが定まらなかったり、それでも無理矢理進めていたら、ある程度書いてから結局着地点が見えずに最初から書き直しになったりと、余計に時間が掛かるということがあります……
 
「書く前の準備で文章が決まる」
至言ですね。
 
 

「完読」を目指して文章を磨いていく

第1章に上記のことが書かれていて、第2章以降はひたすら読まれる文章」にする為の方法について説明されています。
この本では全部で77の項目が示されていますが、全部書いていったら果てしない量になるので、特に印象に残った部分をピックアップしてみました。
 
字面の見地で読み返す
  • 秦基博、ゆず、いきのもがかりらがさいたまスーパーアリーナにやってくる。
  • ゆず、いきのもがかり、秦基博らがさいたまスーパーアリーナにやってくる。
(55ページ)
 
上側の文章だと、ひらがなが連続して分かりづらいですが、下側の文章だと読みやすくなりますね。
 
文末のバリエーションに気を配る
同じ文末表現が続かないように気を付けるべきだそうです。
そうしないと幼稚な文章に見えるそうです。
繰り返しにならない様に、途中の言い回しを変えるのが良いそうです。
 
確かにこれだと違和感を覚えます……
 
 
修正したら必ず冒頭から読み返す
助詞ひとつでも直した文章は必ず冒頭から読み直して修正することが大切とのこと。
一部を直したことによって前後のバランスが崩れたり、言葉遣いのリズムが狂ったりすることがあるので、読者目線で初読のつもりで読み直して推敲するのが良いみたいですね。
 
 
 
修飾語句は大きく長い順に
いくつかの修飾語句を並べるときは、長いものを先に、短いものを後ろに置くのがセオリーだと。
  • 貴重な80年前の保存状態がいい直筆原稿が見つかった。
  • 保存状態がいい80年前の貴重な直筆原稿が見つかった。

 (112ページ)

使ってる言葉は同じですが、確かに下側の一文の方が状況がすっと頭に入ってくる感じがします
 
 
並列の「たり」は省略しない
個人的に、これも意識しないと見逃しがちなことでした。
  • 先週末は、映画を見たり本を読んで過ごしました。
  • 先週末は、映画を見たり本を読んだりして過ごしました。
下側の文章が正しい使い方なんですよね。
 
 
受動と能動をはっきり意識する
主語に対して述語が噛み合っていないと、読んでいて違和感があります。
これも自分自身で文章を書いていて結構やりがちなことでした。
  • はてなブログのサービスは、2011年11月7日に開始した。
  • はてなブログのサービスは、2011年11月7日に開始された。 
主語が無生物のときは注意しないといけませんね。
 
 
トートロジーは子供っぽさを呼び込む
トートロジー(主述同一文)を使うと間抜けな印象を与えてしまうとのことです。
  • このブログは、主に夫婦生活についてを書いていくブログです。
確かにちょっとアホっぽいですね……w
長い一文になるとやってしまいがちなので気を付けようと思います
 
 
文頭の一語目に続く読点は頭の悪そうな印象を与える
これは頻繁にやってしまっていました……
この本を読んでて一番衝撃を受けた部分だったかもしれません。
「しかし、~でした。」とか「そして、~もありました。」など、かなりの頻度で接続詞を一語だけ書いて読点打っちゃってます。
 
 
約物の使いすぎは下品さのもと
これもかなり使ってますねw  ←これとか……
「」等も約物に分類され、正しく使えば強調されて見やすくなりますが、乱用するのはあまり良くないみたいです。
 
 
すべてのルールは絶対ではない
色々な指摘が書かれていましたが、最後の項目は以下の様に主張されています。
「狙いをもって行っているのだとしたら、例えルール的にはNGな表現でも構わない」と。
基本のルールを押さえつつ、柔軟な対応で自分なりのルールブックを作り上げていけば良いと締め括られていました。
 
 
 

まとめ

子供の頃に文字を覚えてから、これまで沢山の文章を書いてきましたが、今まで「何となく」で行っていたことに対して、明確な基準や論理で説明がなされてすっきりした事が多かったです
しかしルールはあくまでもルールです。
この本では「完読される」ことが第一とされていましたが、ブログを書くことに於いては「自分が楽しむ」ことも大切でしょうからね。
 
「この本だけ読めばいい」とは言い切って良いかは分かりませんが、すごく参考になるのは間違いないと思います。
今回書いたのは全体の一部分だけですが、通して全部読めば一種の「型」は出来ると感じました。
その「型」があれば、お手本通りのきれいな文章も書けるでしょうし、逆に「型破り」な文章も書ける様にもなると思いますので、まだ読んだことのない方は是非お手に取ってみることをおすすめします!
 
 
ここまで来て最後に気になることがあるとすれば、この記事の文章が一体どれだけの方に「完読」されたかだけですねw
 
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