「脳は否定語を理解出来ない」という言葉を聞いたことがある。
例えば、「タモリさんをイメージしないで下さい」と言われても、頭の中にはオールバックとサングラスが思い描かれてしまう、という話だ。
詳しい脳の仕組みとか情報処理のプロセスとか難しいことは私には分からないが、「~してないけない」と思えば思うほど深みに嵌まってしまうというのはよくあることだ。
そして、私は最近そのことに悩まされている……
私が書いているブログは、主に夫婦のことをテーマにしている。そうすると、頻繁に出てくるワードがある。
それが「我が家」という言葉だ。
最近、その言葉を目にする度に、私の頭の中を「言わせねぇよ!」の三人組が通り過ぎて行くのである……
耳で聞く分にはそうでもないのだろうが、文字情報として目で見てしまうともうダメである。
勿論、「我が家」の三人が特別なわけではない。
例えば、「ネプチューン」と書けばあの三人組が通り過ぎるだろうし、「森三中」と書けばあの三人組が通り過ぎるだろう。だが、普通に暮らしていれば「ネプチューン」とか「森三中」という単語を書くことはまず無い。
しかし、「我が家」は「我が家」なのだ。
これは日常的に使う言葉なので、どうやってもその三人組は頭の中にやって来る。特に坪倉に至っては通り過ぎている間ずっとカメラ目線であるから質が悪い……
私は何とか「我が家」の三人組をイメージしない様に意識するが、意識すればする程あの三人組が脳内を往復する。何とかしてこの問題を解決しなければならない。先行するイメージに踊らされてばかりの脳を持つ私であるが、最大限頭を捻った。
要は、「我が家」という文字面を見ることに端を発する問題なのだから、「我が家」という言葉を文章中に使わなければいいわけだ!
ただ、だからと言って代わりに全く関係ない言葉を使ったのでは読んでいて意味が通らない。だったら、「マイハウス」という言葉にしてはどうだろうか!?
これならもう例の三人組が通り過ぎることもなくなるはずだ!
ダメだ、今度はルー大柴が通り過ぎる様になった……