『ハリーポッターと闇に堕ちた二十九歳男性』【後編】
【前回のあらすじ】
「ハリーポッター」シリーズをほとんどちゃんと観たことが無いに
更に、無情にも来週の金曜ロードショーで再び「ハリーポッター」
※前回からお読み頂くと分かり易いかと思われます。
camellia-camellia.hatenablog.com
「帰ったら嫁に詳しく話を聞こう」
そう思って私は家路に着いた。
ここでまず、私のこれまでの「ハリーポッター」遍歴を整理すると
- 小説は全く読んだことが無い。
- 映画は『アズガバンの囚人』を金曜ロードショーで観たことがある
。 - どの作品かは定かでないが、生徒たちが先生にバレない様に隠し部
屋で特訓するシーンがあるやつを金曜ロードショーで観たことがあ る。
驚きの金曜ロードショー率!w
加えて、これまで周りで「ハリーポッター」のことを話している友
とは言え、かなり長きに亘って続いてきた作品である為、様々な登
しかし、帰りの電車内で苦し紛れにネットの「ハリーポッター」の
「孤児として不遇な少年期を送っていたハリーが、魔法学校に入学
アレ? これ『NARUTO -ナルト-』っぽくない?
なるほど、「NARUTO」的なものだと思ったら急に親近感が湧いて
既知のものである「NARUTO」に照らし合わせていけば理解が早い
主人公を含む主要キャラは三人組で男性二人に女性一人。
→「NARUTO」で説明出来る。
その後、結果的に主人公は別の女性と、残りの二人は互いに結ばれる。
→「NARUTO」で説明出来る。
主人公にお助け動物キャラがいる。
→「NARUTO」で説明出来る。
よしっ、いける!w
だとすれば大体のストーリーは予想がつく。
恐らく、最終的にハリーは牝鹿と一体化して強大な力を得ることに
私はいち早くこの発見の有用性を嫁に確かめたく、足早に家へと帰
家に着き、まず「ハリーポッター」について闇に堕ちたことを嫁に
何故なら今の私には「NARUTO理論」があるからね!
すっかり上機嫌になっていた私は、駅から家までの歩き道で密かに
「言っておくけど、ドビーは本気出したら凄い強いんだからねww
「えっ……?」
それは知らない事実であった。
私の中では、「NARUTO」で言ったらイルカ先生が連れていっ
「どゆこと!?」
「例えば、普通はホグワーツ内では『姿くらまし』は出来ないけど
何か知らない単語がいっぱい出てきて戸惑ったが、何となく凄そう
「あとー、普通は魔法使う時は杖が必要なんだけど、屋敷しもべ妖
「素手でいけんの!?」
「いや、指パッチンでいける」
「ロイ・マスタングじゃん!」
『NARUTO』を読んでいたと思ったら、いつの間にか『鋼の錬
私の中で、ロイ・マスタング大佐がエンヴィーを消し炭にする情景
「いや、そんなに必死にすらやらないよ、ちょいちょいって感じ」
「!?」
ちょいちょいって……そんなラテンのリズムを刻むみたいなノリで
「どゆこと…?」
そんなわけで、私の中の「ハリーポッター知識」はまだまだ足りな
ちなみに、嫁に私の『NARUTO理論』について話したところ、
『NARUTO理論』が通用しないとなると、やはり直接作品を観
「ところで、ネットで見てたら何か本の方で『ハリーポッター』の
「あー、『呪いの子』ね!」
「あれはどんな感じの話なの?」
「あれは確かー、ハリーが大人になってー、その子供がメインの…
「やっぱり『NARUTO』じゃん!w」