『ハリーポッターと闇に堕ちた二十九歳男性』【前編】
昨日は土曜日だったが、私は仕事があった為会社へ行った。
仕事自体は普段と何ら変わらなかったが、
昼休みのことである。
先日も書いたが、今世間では『ファンタスティック・
その『ファンタビ』の話題から転じて、これまでの『
前述の通り、私も『ハリーポッター』
その時である。
「えー! Tさん、それは無いですよー!」
「T君、それは人生を損しているよ…」
「って言うか、これだけ人気あるのに今までよく『
「それは日本国民と言えないですよー!」
T君の何気ない一言は、思った以上に周りの人たちに驚かれた。
一つの映画を観ていなかっただけで最終的には非国民の様な扱いで
私は困った。
まぁ確かに、私に関して言えば、少しは『ハリーポッター』
だが、その様なことを言えば、
とは言え、
私は困った。
どちらにポジションを取るかで今後の運命が決まる。
決断の時は迫っている……男としてはっきり決めねばならない!
「木にナッツさんはどう思いますー?」
ついにその時は来た。
私は意を決して口を開いた。
「いやT君、流石に『ハリーポッター』は外せないでしょー!」
私はダークサイドへ堕ちた!w
しかし、本当の戦いはここからである。
何故なら、私が身を置いたのは『ハリーポッター』
ここは何とか持ちこたえるしかない!
先程闇に手を染めたことで、
この手持ちの知恵と有り合わせの度胸で何とか切り抜けてみせる!
「木にナッツさんは『ハリーポッター』
いきなりのキラーパスである。
『ハリーポッター』には何作かあることは勿論知っている。
しかし、ファンなら何と答えるのが正解なのだ……!?
すると、そこで私は、ちょうど前日に金曜ロードショーで『
(回想の中の嫁)「何だかんだ言って『賢者の石』が一番だよねー」
嫁は『ハリーポッター』シリーズを全作しっかり見ている人間だ。
この意見は参考にしていいはずである!
「何だかんだ言って『賢者の石』が一番だよねー」
「参考」どころではない。もう一言一句そのまま言ったw
「あー、やっぱり最初が良いですよねー♪」
通った!
ありがとう、嫁!
ありがとう、日本テレビ!
こうして、何とか私はこの状況を乗り切った。
しかし、事件はまだ終わりを見せていなかった。
「Tさんも絶対観た方がいいですよー」
「分かった、みんなそこまで言うなら観てみるわー」
「ちょうど来週また金曜ロードショーで『秘密の部屋』
何と!? 来週もまた私はこのポジションを取らないといけないというのか!
何てことをしてくれるんだ、日本テレビ!w
かくして、私は何とか次回までに『ハリーポッター』の知識をつけなくてはならなくなった……
次回、嫁に教えを乞う二十九歳男性のストーリーに続きます。
【追記:2016/11/28】続き更新しました。
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