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5.5帖/2LDK

夫視点で綴る夫婦のこと。【妻黙認ブログ】

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大切なものはいつも手放してからその価値に気付く

今日は土曜日、お休みの日である。
仕事は休みだったが、昨日嫁から頼み事をされていたので早めに体を起こした。頼み事と言っても大したことではない。「燃えるゴミを出しておいて」というだけだった。

 

もうすぐ三十になろうという男にとっては何の障害も無く完遂出来るミッションである。収集車が来るのは8時過ぎなので、私は7時半に起き上がり、既にまとめてあったゴミ袋を持って家を出た。


私の格好と言えば、上はTシャツにフリース、下はハーフパンツのジャージという「寝巻きそのもの」スタイルだったが、ゴミを捨てに行くだけなので大丈夫だろう。収集所までの距離も、歩いて1分ほどしかない。

 

ゴミ袋を右手に持ってその1分の距離を歩いていると、土曜の朝だというのに結構人通りがあることに気付いた。皆、スーツ姿だったり、しっかり着飾っていたりしている。その方々に比べたら私の格好はなんと気の抜けていることだろう…
しかし、それはいいのだ。だって自分はゴミを捨てに行くだけだから。周りの人たちも、いっぱいに詰まったゴミ袋を目にすればその様に思うことだろう。
寧ろ、何らかの予定の為に駅へと急ぐその周りの人たちと違い、ゆったりとした朝を過ごせていることに優越感すら感じていた。


そんなことを思いながら歩いているとすぐに収集所に到着し、右手のゴミ袋を捨てた。

 

しかし、私はそこで途端に不安になった


先程までは、ゴミを捨てに行くという大義名分があった。ゴミ袋を持っていたからこそ、周りの目も気にならなかった。

しかし、私はたった今、それを自ら手放してしまったのだ……

今の私は、周りから見れば只の「寝巻き丸出しの男」になってしまったのである!

 

先程の優越感など既に微塵も残っていなかった。私は兎に角少しでも早くその場から立ち去りたかった。
しかし、走ったりは出来ない……
そんなことをすれば、更に周りの目をひいて寝巻き丸出しで何かから逃げる男」に成り下がってしまうからだ。

 

ひたすら堂々と、ゆったりとした歩調で家路を急ぐ(寝巻き)
しかし、こんな時に限ってすぐ近くに住む大家さんと出会ってしまい、挨拶と簡単な会話を交わす(寝巻き)
何とか命からがら帰ってきて家の玄関をくぐり、涙目で誰かに言い訳したくてブログに綴った(寝巻き)

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