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5.5帖/2LDK

夫視点で綴る夫婦のこと。【妻黙認ブログ】

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一つ屋根の下に暮らす魔術師

財布が重い。
別に財布に欠陥があるわけではなく、完全に私の采配ミスによるところである。
何が言いたいかというと、私はレジでの会計時に、お釣りを少なくする為のテクニックを持ち合わせてないということだ。

 



例えば、買い物をして、レジで1467円請求されたとする。私は2000円を出す。すると店員さんは533円のお釣りを渡してくる。
こうして、小銭入れに硬貨が7枚増えるわけだ。
最初から小銭入れに500円があれば1500円を出すが、お釣りが7枚から6枚になるだけで大差はない……

勿論、1467円をちょうど出すことが出来ればそれがベストなのだから、そうすれば良いだろうと思われるかもしれない。確かに、財布がパンパンになっている位の状況であれば、467円分の小銭は入っているだろう。しかし、私はそれも出来ないのだ……
467円ともなればかなり枚数になる。狭い小銭入れのスペースから、それだけの硬貨を取り出す時間店員さんを待たせてしまうことのプレッシャーに打ち勝てず、結局は紙幣で会計を済ませてしまう……

こんな私とは対照的なのが嫁である。
例えば、二人でスーパーに出掛け、会計の為にレジに行って、上記の1467円を提示されたとする。
私は最早何も考えずに2000円を差し出す。
するとそこで嫁が言う。
「あ、細かいのあるよ」
そしておもむろに22円を出す。

私の思考は追い付かない!
だってどこにも22なんて数字表示されてないじゃん!?

さも当然のことのように振る舞う嫁と、それらを淡々と受けとる店員さん。私は到底この状況に口を挟むことなど出来ない。
そして店員さんが笑顔とともにお釣りを渡してくる。
「555円のお返しでございます。」

(マジシャンがいる!)

お釣りは綺麗に3枚だけ。私ひとりだったら7枚もの硬貨を増やしてしまっていたところを、嫁は3枚に留めるのである。

(イリュージョンだ!)

いや、それどころか、事前に22円で4枚向こうに渡しているので、数だけ見れば1枚減らしているではないか!

(ディフェスのファールを誘いつつスリーポイントを決めてバスケットカウントまで物にするミッチーみたいだ!)
等とよく分からない例えに思考を巡らせつつ、興奮しながら帰路についた。

我ながら凄い嫁を貰ったものだ!
しかし、感嘆してばかりはいられない……
このままでは、日に日に夫婦間の小銭の枚数差は増していくばかりである。

今日の仕事帰り。
嫁に敬意を表すため、ハーゲンダッツを買って帰ることにした。
しかし、只では会計は済まさない。私を釣り銭マジシャンになるべく、スマートに支払いをしてみせる決意を固めた。
理論は分かっているつもりだ。要は、各桁の数字に5を足す様なイメージだろう?私とて一応大学は出ている。これくらいやってやれないことはないはずである!

「お会計587円になります。(ニコニコ」
レジのお姉さんがにこやかに挑戦状を叩きつけてくる。

 


(えーっと……一の位が7だから……)

 


(1繰り上がって……)

 


(…………)

 


しばしの沈黙の後、心の中で一つの答えを出した。

 

 


PASMOで!」

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